家族信託とは?
家族信託とは、財産を所有する人が受託者となる家族へ財産を信託(移転)して、財産の管理や処分を代わりに行なうもののことを言います。
信託といえば、信託銀行などが有名で、銀行や企業が行なう「商事信託」が一般的のように感じますが、家族を受託者として行なう家族信託も最近ではごく普通なものとなりつつあります。
財産の管理を第三者などへ委託するのではなく、家族の中で法的に役割を分担し行なう方法が好まれる傾向となりつつある現代では、家族信託を活用しているご家庭も増えてきているのです。
また家族内で行われるため、受託者となる人への報酬が必要ないという点も、それほど多くの財産を保有している訳ではないものの、財産を管理していきたいという人に評価されている理由のひとつと言えます。
信託といえば、企業などの公的なものに対して行われるものというイメージがありましたが、現在は企業だけではなく一個人や一家庭で行われることも増えてきており、それに関する法的な知識や必要な手続きの補助業務として行政書士が関わる機会も増えてきているのです。
これから自分の財産を家族信託したいという場合は、どのような手順でどんな手続が必要となるのかの相談をまずはしてみることをおすすめします。
2019.11.20